流れ星

を見た。
あー、おどろいた。
生まれてから2度目。
あんな田舎に暮らしてたわりに、1度しか見た事ないんだよね。
はじめて見たのは中学生。
部活が終わってテニスコートを整備してた時、ふと見上げた赤黒い夕闇に星が流れた。
一瞬にして、その光景を思い出した。
あー、確実に大人になっているのだなぁ。
あの奄美に、あの時間に、戻ることはないんだね。

アパートに帰って、昨日買ったばかりの元ちとせを即かけた。

と、郷愁に耽ってはいるが、流れ星かどうかは不確か。なにせ、ほとんど見えてない眼鏡越し。しかもチャリこぎながら。

でもいいのさ。
流れ星だと思った自分の心が大切なんだよ。

あまりに一瞬で、
あまりに多くの事を思い出したので、
合格祈願をする暇なんてなく。
ま、そんなもんよね。
現実は。

こういう些細なことで、
とても大事な何かを思い出す。
今日は勉強はかどる、かな。